2019年3月18日月曜日

1、不安と恐れのカテゴリ

1、不安と恐れのレメディ

38種類のレメディは7つのカテゴリに分類されています。
最初に色々な不安と恐れのレメディより紹介します。

不安と恐れのカテゴリからは、

・ミムラス
・ロックローズ
・チェリープラム
・アスペン
・レッドチェストナット

上記5つのレメディです。



1、ミムラス   対象が分かっている恐れ→思いやり 

ミムラス
病気、事故、死、暗闇、寒さ、貧困、他人、動物、人前でのスピーチ、など対象が分かっている日常的なことに対する恐れを持ちます。
恥ずかしがりやで臆病な人や内気でシャイな人に適しています。
ミムララスは勇気と自信とに関連があります。

ミムラスのタイプの患者の場合、回復期に用心深くなり過ぎ、気難しくなりかえって病気が治るのを遅らせることもあります。
ミムラスのレメディを頻繁に使う人は二つの事を学ぶ必要があります。
一つは自分の神経質で繊細な面といかにつきあって生きていくかです。
彼らの神経の繊細さはある意味ではとても貴重なものです。
疲れた時には日常からはなれ充電期間をもち神経を休める事で回復し易くなります。
二つめは恐れる現象の実体をつかむ必要があります。
どんな時でも心配し過ぎているその懸念がさらなる恐れを呼び込み、
さらに膨らんだ不安感の中に自分が閉じ込められてしまう事になります。
不安を持つ事でさらに、精神的にエネルギーを消耗してしまう事に気がつかなくてはいけません。
 
 
プラスの指標 

この性質の人のポジティブな側面は、静かな勇気を持ちユーモアと自信をもち試練や困難に立ち向かい、感情のコントロールができ恐れに囚われず人生を楽しめるでしょう。
ミムラスを用れば、心配と恐れが入り交じった混乱した状態から抜け出して、本来の性質を取り戻す助けになります。
そうなれば恐れは自分の心の中の問題であり、心から恐れを取り除けばよい事がわかりもっと効率的に恐れに対処できるようになっていきます。
ミムラスのタイプの人は恐れを乗り越えて成長する事ができ、持ち前のユーモアを発揮し自らの経験を元に同じように恐れている人達に、人間的な思いやりを示す事ができる人です。

 

☆ミスラスが効くタイプの人

具体的に説明できる恐れについて悩み、内気、小心で世の中が怖いと感じる
人に効果的です。

 
☆エネルギーが滞ると起こる症状 
 
 内気、恥ずかしがりや、臆病、体質が敏感、特定のものへの恐怖症、あらゆる種類の過敏症や
 緊張しすぎる傾向がある。
 
☆服用後にみられる変化
 
 神経が細やかになり、感受性が鋭くなる、心配や懸念を乗り越えて成長でき、現実の世界に落ち着いて
 対処できるようになる。似た境遇の人に親切になり勇気づけ思いやりを示す事が出来る。
 

☆その他助けになる方法、アドバイス。
 
 感受性の鋭さはむしろ長所と受け止める。
 自分が回復する為に個室など自由になれる空間や、時間をもつ様にする。
 腎臓をいたわる。
 
 


 
2、ロックローズ:極度の恐れ、戦慄 → 勇気


ロックローズ


事故にあった後や危機一髪の状況で起こるような、極度の恐れの為のレメディです。ロックローズは勇気と不動に関連しています。
又このレメディはレスキューレメディの中にも入っています。
このレメディが必要となる人は事故や突然の発病、自然災害のような時に精神的に、時には肉体的にも深刻な危機にさらされもう対処できなくなっていルような、極度の恐れの時に助けになります。
悪夢にうなされ大きな声をあげて眼がさめた子供には、気分が落ち着くまでロックローズを飲ませてください。
危機一髪で事故を免れたがまだそのときの恐ろしさがしみついて消えない、という人もロックローズのマイナスの状態です。 
このような状態は太陽神経のチャクラに負担をかけるので、
『腹部への一撃』と表現されます。つまり極度の恐れやストレスから
お腹が痛くなる様な症状の時です。
ロックローズのレメディが作用しマイナスの状態からプラスに変化すると
恐怖で凍り付いている人を恐怖から解き放ってくれています。

外見からはそれほど神経質に見える訳ではなくても、純粋なロックローズのタイプの人がいます。このような人は神経が非常にデリケートで 
自己を防衛する力を消耗してしまい、神経のエネルギーが枯渇してしまいます。

※ロックローズの状態は人が深く果てしない心の闇に突き当たった時にもおこります。

※ドラッグづけの人にも有効である事が証明されている

ロックローズの人がプラスに働くと緊急な状況では落ち着いている人でも我をわすれてしまいがちですが勇気をもってしっかり考えられる状態になる



☆ロックローズが効くタイプ 
恐怖心がつよく極端なパニック状態にある人

☆エネルギーが滞ると起こる症状 
 
心身面に緊張がおこり不安が突然加速的にはれあがる、戦慄、恐怖、不安、パニック、ドラッグにおぼれている    人が必要とする場合もあります。

☆ロックローズの服用後にみられる変化

恐怖から解き放ってくれ緊急事態に陥った時でも自分の能力、力を発揮する事が出来る。



3、レッドチェストナット 他者についての心配し過ぎ →安心感

レッドチェストナット



家族や親しい友人など他者の事を考えすぎておそれたり心配しすぎたりする人の
為のレメディです。
レッドチェストナットは隣人に対する気遣いと愛情に関連しています。

他人の問題を心配し過ぎて負担や、ストレスになる場合、
特に家族や親しい友人などの他の人の事を考え過ぎてその人たちの事で恐れたり心配したりする人の為の物です。
自分の愛する人に最悪の事態がおこるのではないかと予想し、初めは些細な事がもっと深刻な事に思えてきたり
、子供が遊んでいると転びはしないかと心配したり様々な事を心配し恐れます。
彼らは他人の心配をしてイライラします。
介護職や母親、カウンセラーのような人のお世話をする仕事の人の間でよく見られる状態で、一時的に
陥る事が多い感情です。


このタイプの典型的な特徴は二人の間の協力なエネルギーのつながりです。
レッドチェストナットのレメディを頻繁に使う人は他の人の気持ちや置かれている境遇に
自分をおく事ができ理解を示す事が出来る人です。

精神的な面から見ると自分と他者の間に精神的な強い繋がりを持っている事になります。
マイナスの状態では、愛する人たちの為に心を砕いているのに、その事をわかってもらえないと思うようになります。
他者の事を過剰に心配し過ぎてどんなに相手の事を思っていても物事は自分の思う様にはならず
心配し過ぎる事が本人だけではなく心配される側にも結果的に害を与えてしまう事に気づく必要があります。

一番の願いは彼もしくは彼女がうまくやっていってくれる事、本人にとって、すべてがよい形に
なって行くようにと願い見守る事です。
そうすれば、おのずと正しい道を自分で見つけて行ってくれる事でしょう。

プラスの指標

人との事を過剰に心配したりはせず、しかし共感して世話をするという能力があります。
ポジティブなレッドチェストナットの人は、自分を必要とする人たちに健康な想いと、勇気を放射し、
緊急時にも心身が静かで落ち着いた状態でいられます。
助けを求められたら、喜んで援助しますが相手に強いる事はありません。



※このレメディは離乳期にもよい事が証明されています。
ほかの人に関する心配が繰り返しうかんでは払いのけようをして消えないときは
ホワイトチェストナットと一緒にこのレメディを用いるとよいでしょう。
 

☆レッドチェストナットが効くタイプ
 ほかの人の事を気にかけ心配しすぎ恐れる

☆エネルギーが滞ると起こる症状
 特に自分の大切にしている人から気持ちがはなれない、他の人の安全を心配しすぎる、過保護、自己犠牲

☆レッドチェストナットの服用後にみられる変化

 困難な状況に居る人に安心感や平静さ、勇気をあたえるようなプラス思考の力を放射できる
人にプラスの影響をあたえたり、助けを求められたら、喜んで援助をする事ができる。



4、アスペン  対象が分からない恐れと不安感 → 安らぎ


アスペン



アスペンは特に理由もなく突然恐れや不安に取り付かれその為に神経質で不安そうに見える人のレメディです。
あすぺんが必要な典型的な状態は悪夢にうなされ脅える子供などや、
昼夜とわず起こる説明のつかない恐れに対して役立ちます。

アスペンは大胆不敵、克服、復活、という魂の素質と関連しています。
この性質がマイナスに現れると漠然とした不安感にとらわれます。
アスペンを必要とする人は、自分を守る殻をもたないで生まれてきたと言われます。


理由も無く背後から忍び寄る恐怖心や、鳥肌がたち髪の毛が逆立つ様な得体の知れない恐れや、
すごく怖いがその怖さの正体が分からない様な時のレメディです。

この性質の人の内面は揺らいでいます。彼らは目に見えるものも見えないものも含め、
自分を取り巻く環境に地震計のように敏感に反応してしまいます。
無意識のうちにアンテナを張っていて他人の心理をキャッチしてしまったり
内面に葛藤が生まれ小さな事にもいちいち反応してしまうのでエネルギーを消耗しやすく
人ごみなどにすぐ疲れきってしまいます。

アスペンのレメディを用いると恐怖心や不安感が薄れ、自信が増すのを感じます。
そして恐怖心の奥にある安らぎに到達する助けになります。
すべての物事に奥には、自然の摂理が働いている事が分かっていき
このような確信がうまれるとアスペンのタイプのプラスのエネルギーを使う事ができるようになり、
より精妙な物質的ではない意識の世界、心の内面の世界にわけ入りその領域を恐れずに探索、体験してみて、
そこから得た知識を周りの人のために役立てる事ができます。
 
プラスの指標

内面の安らぎや安心感を得られ、恐れが消えた状態になります。良い知れぬ不安が消えて、危険を恐れずに
冒険をしたり、新しい経験をしたいという願いが湧いてきます。

※強迫観念に取り付かれたアルコールやドラッグ中毒患者やレイプされた人、虐待をうけた人の治療に進める場合がある。
それは潜在意識下でプログラミングされている自分を苦しめるような事を無意識のうちに引き寄せてしまう事が有る

薬物を用いて恐ろしい幻覚を体験した人やある種の瞑想の影響で自分を無防備にオープンにしすぎた人にも必要でしょう。


☆アスペンが効くタイプの人

 説明のつかない漠然とした恐れ、何か不吉な事がおこるのではないかと密かに恐れをいだく


☆エネルギーがと滞ると起こる症状

 根拠のない恐れ、突然の不安感、自己欺瞞、戸惑いが生じる、イメージが悪い方へ際限なく広がる、カルト、
 迷信の恐ろしい魅力に取り付かれる、悪夢、子供の場合、お化けを恐がり暗いところを怖がる。
 
☆服用後に見られる変化

恐れから開放され内面の安らぎや安心感を得られる。良い知れぬ不安が消えて、危険を恐れずに
冒険をしたり、新しい経験をしたいという願いが湧いてくる。




5、チェリープラム   心の抑制を失う事への恐れ→自制心

チェリープラム


自分自身がコントロールできなくなる事への恐れ、
深い絶望感の中にいて正気を失う事を恐れている場合に

チェリープラムは、素直さと沈着さという本質と関わっています。
チェリープラムの性質がマイナスに現れると、自分の精神面の発達を阻害しようとします。
マイナスの感情では非常に過敏になる事がありますが、その場合、本人は自覚している事が多く
十分な認識でないとしても多少なりとも自分の過激な面に気がついています。

極端な状態になっている人たちにみられる症状として
『恐ろしい事に時々ふっと破壊的な衝動に駆られたり、破壊的や自滅的な事を考えたり、、、』etc

この性質がマイナスの現れている人は自分が破滅に向かっているのではないか、
自分をコントロールできなくなったり精神に異常をきたしたりするのではないかと恐れています。
神経が切れそうになるほど張りつめていて、自分は今にも何か恐ろしい事をしてしまうのでは無いか
と言う破壊的な力が内面からわいて来て、それをコントロールできない様に感じます。

マイナスの状態が長く続くと神経がすり減って、ついには自分はどうなってもよいと言う気になってきます。

チェリープラムの極端な状態では本当に自殺の危険性も考えられます。

心理学的な観点からいうと、チェリープラムの否定的な状態は自分の中に何かが侵入してくる
事に対する恐れから生じています。

自分が対応しきれないかもしれないことが起こるという考えが湧いてくるのを
無意識のうちに防ごうと努力します。
精神的に発達が進んで内面的に大きく変化する段階に来ている時に
チェリープラムの状態が現れるかもしれません。

前述したような極端な感情とは必ずしもつながらない場合でも
自殺の危険性と破壊的なイメージが意識に押し入ってくる事もあります。

チェリープラムの性質がマイナスに現れている人は、心の内部に強力な破壊的な力が湧いてくるのを
感じるとうまく対処できず、恐怖心を募らせます。
精神的にも霊的にも進歩すると明るく建設的なプラスの力だけではなく、
逆の暗く破壊的なマイナスの力をも活性化することに気づかず暗く
破壊的な力を封じ込めようと必死に努力します。
しかし圧力をかければ逆圧がかかってしまいます。

そのような人が一度、人生の流れに身を委ね、自己の導きに従おうとすれば、
すぐに混沌とした暗黒から抜け出して真の人生への新たな認識へと導かれて行きます。
 
チェリープラムの性質がプラスに現れると、自分の無意識の世界に深くは入りこみそこから得た洞察を
実生活に反映する事ができます。自然なかたちで対応する事ができるようになり、
飛躍的な成長をとげます。実際、治療薬を処方する為に話を聞き、チェリープラムを選んだ場合は、
言葉には出していなくても、実はその人がバッチの花療法を進めていくと自分の心を
開いて行かなければならない事を薄々感じとりそうする事を恐れている事がわかります。 
 

※夜尿症の治療に効くことが証明しています。
日中は自制心が強く働いているので不安感を内面に抱えるようになり、
意識的に身体をコントロールできない睡眠中に排尿することで緊張をといている。

チェリープラムは自殺の可能性のある人、特に、自殺について考えをもて遊んでいるような人に
用いるとよかもしれないです。その際あらかじめその患者が専門家の診察や治療を平行して
受けている事を確認しておかなければならないでしょう。
海外では薬物中毒患者のリハビリを助けてきた実例もあります。
 

☆ロックローズとチェリープラムの使い分け
ロックローズ:他人の目にもわかるほど、恐怖に脅えている状態
チェリープラム:潜在意識の葛藤を恐れ、その不安をできるだけ人に気づかれないようにしている



☆チェリープラムの効く人

 何かが自分の中に入り込む事を恐れる、精神に異常をきたすのではないかと恐れる、自制できなくなることを
 おそれる。感情を抑制できないことを恐れる。
 

☆エネルギーが滞ると起こる症状
 
 もうこれ以上、内面で起こっている事をコントロールできないと感じる。絶望していて神経衰弱になる寸前。
 意志に反して恐ろしい事を自分がしそうである。気質にはんする残酷な衝動が湧いてくる。
 強迫観念、妄想。感情が高ぶり発作的になにかする。自分の子供を殴ったり虐待しそうになる 

☆チェリプラムの服用後にみられる変化

 勇気、強さ、自発性がうまれ、落ち着いた精神状態で、理性的に考えて行動が出来る人たちです。
 身体的また心理的な最大の苦しみに耐えぬく事ができ、結果的に精神的に飛躍的に成長する。
 
 

バッチ博士の言葉

私達は皆、激昂した時、突然の悪い知らせを受けた時、顔色が青くなるという事を知っています。

(場合によっては動機、息切れなど)こんな些細な出来事でも体に影響を与えるわけですから

長時間の魂と身体の対立は、もっとずっと重大で根が深いに違いありません。



バッチの花療法 その理論と実際
メヒトヒルト・シェファー 著
フレグランスジャーナル社より 抜粋

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